「人への怒り方がわからない。だからそれを伝えることができずに愛想笑いでうやむやにしてしまう」
twitterで、とあるフォロワーさんがこんなことを書いていました(↑は多少意訳しています)
リプライしようと思ったのですが、せっかくだから今日の記事テーマにしようかと(ご本人了承済み)。
個人向け講座や学校の授業でも教えていることから、1つをピックアップしてご紹介しますね。
怒りの感情を相手に伝えるおすすめの方法は、「自分の感情を、自分を主語にして率直に伝える」ことです。
例えば、
× あなたがそういうことをするから、みんなが困っています→自分を主語にしていない
〇 あなたがそういうことをするから、わたしは困っています→自分を主語にしている
× わたしの気持ちがわからないの?!→率直ではない
〇 (こういうことがあって)わたしは嫌な気持ちになっています→率直に伝えている
× そういうことするの、ダメだよ→自分を主語にしていない
〇 そういうことするの、わたしはダメだと思うよ→自分を主語にしている
× 今何時だと思っているんだ!→率直ではない
× こんな時間に電話をかけてくるなんて非常識だ!→自分を主語にしていない
〇 こんな時間に電話をかけてこられると、わたしは困ります→自分を主語にして率直に伝えている
腹立たしいことがあったときに怒りの感情がわくのは、人としてとても自然なこと。なんにも悪いことではありません。
でもその表現方法をまちがえてしまうと、必要以上に相手にダメージを与えてしまったり誤解を招いたりしてしまうことも。
そうならずに、自分が「怒っている」「不快に感じた」「ダメだと思った」ことをできるだけその通りに相手に伝えるには、「自分の感情を、自分を主語にして率直に伝える」というやり方がおすすめです。