今日は、佐賀歯科衛生専門学校での「話法」授業2回目でした(全10回)。
今日のテーマは「敬語」。冒頭でわたしは、みんなにこんな問いを投げかけてみました。
「敬語ってなんのためにあると思う? 敬語を身に着けておいたほうがいい理由ってなんだと思う?」
グループディスカッションで、みんなで考えを出し合ってもらいました。
わたしの授業では、よくこうやってグループディスカッションをします。内容自体もだけれど、正解のないことをみんなで話し合うこと、自分の意見を持つこと、それを人に伝えることを大切にして、みんなで学んでいきたいなと思うから。
今日挙がったのは、
・社会に出たら必要になるから
・目上の人に敬意を伝えるため
・相手への自分の印象を良くするため
・物事を丁寧に伝えるため
など。
そして最後に、わたしの意見もすこし付け足します。わたしが思う、敬語を身に着けたほうがいい理由は、
・話せる相手の幅を広げるため
・自信をつけるため
もしもわたしたちが友だち言葉しか知らなかったとしたら、話せる相手の範囲は家族や友だちだけに限られてしまうでしょう。
でも敬語を使えれば、初対面の人やいろんな目上の人とも話せるようになる。思いがけない交流ができたり、自分の知らない世界の話を聞けたり、人生がもっと彩り豊かなものになるきっかけになると思うのです。
そして敬語がうまく使えるという自信があれば、そういう人と接するチャンスが来たときに臆せず話すことができるはず。
そう、敬語はコミュニケーションのパスポート。
持っていなくても生きていけないことはないけれど、持っていればだんぜん世界は広がる。人生はずっと豊かになる。
「敬語をうまく使えなかったらどうしよう」よりは「敬語がうまく使えたほうが人生たのしく豊かになるよね」って、「社会に出たら必要だから」よりは「そのほうが社会を楽しめるから」って、考えてもらえたらいいなあ。そんな思いをこめた、今日の授業でした。