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「福岡 #ライター交流会 vol.3」参加&スタッフを務めた、とても個人的な感想

2019年6月22日、福岡天神のコワーキングスペース「BOOK&CO.」で開かれた「福岡 #ライター交流会 vol.3」に参加し、当日スタッフを担当しました。

「#ライター交流会」とは、東京の編集プロダクション「有限会社ノオト」が2015年に始めた、ライター、編集者、デザイナーなどのクリエーターが仲間づくりや情報交換をするイベントです。当初は東京のみの開催でしたが、2017年に地方在住ライターが登壇したことをきっかけに、福岡、和歌山、秋田、長野、神戸、静岡、広島など開催場所を全国に広げています。福岡では、福岡在住ライター赤坂太一さん(@taichi_akasaka)が2017年に始めました。

っと、大枠の説明はこれくらいにして、この記事ではわたしの個人的な気付きや感想を記していきます。先に客観的なレポートを読みたい方はこちらをどうぞ。

主催の赤坂太一さんのnote|福岡 #ライター交流会 VOL.3を開催しました!
参加された佐賀のライターおかもとたかしさん運営メディア「フリーランスOK」|【速報】福岡 #ライター交流会VOl.3!【新聞記事風】

では本題へ。

「言われてやる」経験の貴重さ


当日開始前の打ち合わせ風景。おしゃれで使い勝手良いスペースでおいしいコーヒーも飲める、最高の場所

もともと普通に参加する予定でしたが、当日の数週間前だったか、赤坂さんから「スタッフお願いできますか?」とメッセージが。その段階で具体的に何をするかは言われていませんでしたが、そんなことは関係なく、わたしはすぐ「承知しました!」と返信しました。先輩ライターとして以前からいろんな相談に乗ってもらっている赤坂さん、そしてvol.1・2で良き出会いや仕事のきっかけをくれたライター交流会に、今度はわたしが何か役に立ちたいと思ったからです。

数日前からのグループチャットでのやり取り、そして当日午前中からスタッフ同士での打ち合わせで、わたしの役割は今回のメインコンテンツ「お悩み相談会」のMCに決まりました。「朱里さんは話すことを仕事にしているから」ってみんなに言われて。

話すことを仕事にしているっていっても、講師などはしているけれどMCってまたぜんぜん違うし(いちおう経験はあるのですが仕事にできるレベルとかでは到底ありません)、みんなから言われなければぜったいにやることにはならなかったでしょう。

結果、やって本当に良かったです。反省点はほんとうにたくさんあるのですが、こういうファシリテーションは講師やインタビューの仕事に通じることがたくさんあってめちゃくちゃ経験値が上がったし、新しくそしてちょっと背伸びした任務を受けてみるのは人としても大きく成長できる機会です。

一般的には受動よりも能動、自分から手を挙げて「やります!」っていうのが良いこととされている気がしますが、今回のように「人から言われてやる」っていう経験は、自分だけでは見つけることのできなかった新しい世界の扉を開けるチャンスになるのだと実感しました。

スタッフをやると皆さんに覚えてもらえる


スタッフ集合写真……のはずが、わたしだけ一足先に懇親会会場に行っていた結果(笑)

人数の多い交流会だと全員の顔と名前を把握するってなかなか難しいですが、スタッフ、特にMCをすると皆さんに覚えてもらえるんだなとわかりました。考えてみれば当たり前のことですが、やってみて実感。

まだ話したことのない方から「北村さん」と呼びかけてもらったり、名刺交換できなかった方も後からSNSでつながれたり、これからの交流が広がりそうな気がしてうれしいです。

言いにくいことを言ってくれる先輩はありがたい


みんな大好きお金の話。たぶんちょっと他ではできない話も出て、聞くほうも言うほうも真剣

今回は、一般参加者・スタッフのほかに「お悩み相談員」として(そんな呼び方だったかな?笑)編プロ経営者のお二方が来てくださいました。株式会社YOSCA(東京)代表取締役の宮嵜幸志さん、株式会社イージーゴー(福岡)代表取締役の江郷路彦さんです。

会場から飛び出すリアルかつ切実な質問に、ときおり頭を抱えたり「ちょっと待ってください、考えるから」と仰りながら、ガチンコ本音で答えてくださいました。

言いにくいことも、ひょっとすると聞く人によっては「厳しいなあ」と感じることも、あったかもしれません。でもそれ、きっと他には聞ける機会はないはず。何よりライターの活躍を願ってくださっていることが伝わってきました。

業界で先を行く、いまわたしたちが歩いている道を切り拓いてくれた先輩がいて、いろんなことを話してくれる。それってすごくありがたいことです。もちろんぜんぶを言われた通りにする必要はないけれど、そこから学んで、自分の思う道を進んでいくことが大事。わたしもそうしようと背筋が伸びました。そしてわたしも、言いにくくても相手に必要なことを言える人でありたい。

個人的には、ある質問への回答が、宮嵜さんと江郷さんで真逆だったのがとても印象に残りました。どちらが正解とかではないですよね。あのお話、参加者の皆さんはどう受け止めたのだろう。

(具体的な内容は参加した人の特権ってことで)

「みんなライター」の中でどうやって自分を出すか


ローカルWebメディア運営の傍ら、なんとフリー素材サイト「ぱくたそ」でモデルを務めるナリシゲさん(@nari_104)のLTで沸く会場

異業種の中で「わたしはライター」は個性になるけれど、みんながライターという中で自分の個性を出すにはどうしたらいいのだろう。そんなことも考えさせられました。

わたしが思ったのは、「何枚もカードがあると強い」ってこと。手持ちのカードが「ライター」だけだと簡単に埋もれてしまうかもしれないけれど、例えば「Web」「雑誌」「新聞」といった得意媒体、「タウン情報」「政治経済」「歴史」といった得意分野、「カメラ」「デザイン」「編集」「講師」といったライター以外のスキルなど、文章を書くことのほかにアピールできる項目をたくさん持っておくと、いくつか誰かとかぶったとしても何かひとつは「この中では自分だけ」のものが残ります。

こういうこと、いつも佐賀にいるわたしは、福岡に来ると特に痛感します。佐賀ではめずらしかったとしても福岡ではたくさんいる。だから佐賀でがんばる……と思っていたところもちょっとあったのですが(もちろんこれからも佐賀でがんばるのですが)、福岡でも東京でもどこでも浮かび上がれるくらいの、わたしだけの強みを身に着け磨いていこうと思いました。皆さんからいろいろ情報や刺激もいただいたので、行動に移します。

スタッフ同士仲良くなれてうれしい


準備作業中、赤坂さんに「ハイこっち見て~」って言われてパシャリ

やっぱり一緒に何かすると、グッと距離が縮まりますよね。福岡のライター&書店経営者ユウミ・ハイフィールドさん(右)「BOOK&CO.」立ち上げでも活躍されたコワーキングスペースアドバイザー山下陽子さん(左)。ユウミさんには以前にお会いしていましたがたくさんお話したことはなく、山下さんとは初対面でしたが、今回一緒にお昼ごはん食べて、買い出しして、イベントして飲み会して、楽しかったです。仕事ができてすごいなーと思ったり、お人柄の魅力を見つけたり、かわいらしい一面に親近感がわいたり。こんなことも、スタッフをやる醍醐味だったりすると思います。

ほかにも、先輩ライターさんから最近の悩みにアドバイスもらったりとか、若手ライターさんの姿を見て刺激をいただいたりとか、収穫がもりもりありました。

これ、ほんとうにいい会だと思います。いつもしつこく言っているのですが、これからバリバリやりたいライタービギナーやこれからライターめざしたい人はぜったい参加したほうがいい。実際、交流会きっかけで仕事をゲットした方もいらっしゃるし。また企画されるはずですので興味ある方はお楽しみに。わたしはまたスタッフしたいなー。

【#ライター交流会をもっと知りたい人のための参考リンク】
「#ライター交流会」を始めた有限会社ノオトのブログ
ライター交流会とは
https://www.note.fm/noteblog/5107/

#ライター交流会 のロゴを一般開放! あなたの地元でも開催してみませんか?
https://www.note.fm/noteblog/4581/

「福岡 #ライター交流会」を始めた赤坂さんのブログ
Vol.1レポート
http://taichi-akasaka.com/?p=5888

Vol.2 参加者の参加報告まとめ
http://taichi-akasaka.com/?p=6706

Vol.2レポート(トークセッション書き起こしあり)
http://taichi-akasaka.com/?p=669