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もっと気持ちが伝わる「ありがとう」の言い方

今日は、佐賀歯科衛生専門学校での「話法」3回目の授業でした。その中で話したことをちょっとシェアします。

相手にお礼を言いたいとき、ふつうに「ありがとう」とだけ言ってもいいのですが、もっと気持ちが伝わる方法があります。

それは、ありがたいと思った「理由」を一緒に伝えること。

例えば、友だちから出張のおみやげをもらったとします。

「ありがとう」=モノをもらったお礼を伝えている

「わざわざ買って来てくれてありがとう」=モノをもらった+自分のために行動してくれたお礼を伝えている

「忙しかっただろうにありがとう」=モノをもらった+自分のために時間を割いてくれたお礼を伝えている

「私が好きなものを覚えていてくれてありがとう」=モノをもらった+これまでの関わりや自分のことを思う気持ちに対するお礼を伝えている

こんなふうに、お礼の言葉に理由を付け加えることで、何に対してありがたいと思っているのか明確に伝えられますし、お礼を言っている範囲が広がって(モノをもらった+α)相手に、よりうれしい気持ちになってもらうことができます。

相手に喜んでもらえたら、またいいおみやげを買って来てくれるかもしれない……ではなく(笑)「自分もうれしい」「相手もうれしい」の循環が起き、もっといい関係性を築けるようになるのです。

「あの人と会ったらいつも明るい気持ちになるな」「あの人が困っていたら何かしたいな」そう思われるのも、思う人がいるのも、とてもすてきなこと。

そして、その始まりのきっかけをつくるのは、ちょっとした言葉の伝え方の積み重ねだったりするなと思うのです。