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私たちは「お預かり」して生きている

こんにちは。佐賀のコピーライター・ライター / nib.代表の北村朱里です。

お昼にラーメンを食べに行きました。お会計で私が5千円札を出したら、レジ担当の方が「5千円、お預かりしましたー!」とコール。これまでは「5千円、入ります」という言い方しか聞いたことがなかったのでちょっと印象に残り、なんかいいなあと感じました。

お金って、誰かの手にずっと留まっているってことはなくて、めぐりめぐって世の中が成り立っていますよね。経済を「回す」というのは言い得て妙だなと思います。だから、お店がお客さんからお金を受け取るのは、もらうというより「預かる」がしっくりくるのだなあと。

そういえば私も、そんなにこだわりがあるわけではなかったのですが、進行中の案件に対して「お預かりしている原稿」と呼んでいます。それは、私が執筆した原稿であっても「私のもの」ではなくて、情報を発する人がいて、企画する人がいて、編集する人がいて、デザインする人がいて、印刷する人がいて、配送する人がいて、売る人がいて、お金を払う人がいて、読む人がいて、それをまた誰かに伝える人がいて……という大きな流れの輪っかの中で「今たまたま私のターン」だということを意識しているからなのだと気づきました。

言葉も、お金も、常に誰かから「お預かり」して、それをまた誰かに「お渡し」して、私たちは生きている。誰かのためは私のためになるし、私のためはきっと誰かのためでもある。日々すてきなものをお預かりできていることがありがたいし、私も少しでもいいものをお渡ししたいなあと思います。それがいつか自分にも返ってくるのだし。

さて、さっき食べたおいしいラーメンを糧に、また原稿に向き合うとします。