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「臨時の非常勤」が終わりました

こんにちは。nib.代表 コミュニケーション講師 コピーライターの北村朱里です。

私は毎年、佐賀歯科衛生専門学校で2年生前期の「話法」という授業の非常勤講師をしています。ですが、この冬は1年生後期の「接遇」という授業の講師が急遽欠員となったそうで、そちらも臨時で担当させていただきました。それが今日、終わったというわけです!

「接遇」という分野、私の専門とは近いながらもまた異なるため、どうやって授業をやっていこうか試行錯誤の連続でした。どうにかこうにか、マナーの大切さや知識を学生のみんなと楽しく共有できたのではないかなと思います。

最終回の今日は総復習として「マナー啓発コマーシャルをつくろう!」というワークをやりました。3~4名のグループに分かれ、これまでの授業で学んだことからトピックを1つ選んで啓発するコマーシャルをつくるというものです。

ルールは、30~60秒以内にまとめること、聞き手の具体的な行動を促すものを考えること、それだけ。あとはA4のコピー用紙を好きに使っていいよ~と置いておき、30分の作戦タイムをとっただけ。

結果は……想像以上にすばらしかった!! コピー用紙でアイテムを作って演出したり、絵を描いて解説したり、喋りや演技を工夫していたり。自分の席で発表していいよと言っていたのですが「前に出て発表していいですか?」とか、とにかく積極的におもしろがって参加してくれる姿に感動しかありませんでした。

今回「臨時の非常勤」をさせていただき、接遇ってなんだろう、マナーってどういうことなんだろう、そんなことを、恥ずかしながら43年生きてきて初めてちゃんと考える機会となりました。私なりにわかったのは、マナーとは「自分も相手も心地よく過ごすためのもの」。

それでいうと「伝え方」っていうのも、マナーのひとつだと思うんですよね。相手が知りたがっていることをわかりやすく伝える。相手にとって関心のない事柄なら(それでも伝えるべきことなら)興味を持ってもらえるよう楽しく伝える……その方法を考えること自体が相手への気遣いだし、結果的に相手のためになるならそれはもう立派なおもてなしだなあと。そんなことを、皆のコマーシャル発表を見ながら考えたのでした。

授業は先生が教えて学生が教わるものだけれど、実際には私が学生の皆からとっても大事なことを教わっていると思うのです。本当に感謝。

社会に出て、いろいろな人と関わるようになって、コミュニケーションに悩んだり迷ったりしたとき、ちょっと授業のことを思い出してくれたらいいな。そんな思いで、皆の印象に残るようにあの手この手でやっています。こういうことにもコピーや広告の知識は役に立つのでありがたいですね!

さて週明けは高卒新入社員向けセミナーです。週末は充電してまたがんばります!